糖尿病性ケトアシドーシスとは

インスリン欠乏によって1型に起こる重篤な症状

糖尿病ケトアシドーシス(DKA)とは、ほとんどが1型糖尿病患者に起こる重篤な症状の一つで、その原因はインスリンの絶対欠乏が関係しています。DKAを発症すると、数時間から数日の間に、多尿、おう吐、腹痛などを引き起こし、症状が進行すると昏睡意識障害となり、場合によっては死亡に至る危険があります。

また糖尿病妊婦に起こる最も重篤な合併症としても知られていて、その割合は1.2%と百人に1人程度。しかし発症すると死亡率が10%程度と高く、胎児死亡率も22%~35%と軽視出来るものではありません。

糖尿病妊婦に関する要因として、切迫流早産治療薬のβ刺激剤の投与や妊娠悪阻、不十分な内科管理、または、患者本人の不十分な協力なども関係しています。

妊娠悪阻:つわりがひどくなった状態で水を一切受け付けないなどの危険な症状で治療が必要な症状のこと

糖尿病である自覚が無かった妊婦にも起こる事があるので注意しなくてはなりません。

インスリンが分泌されずケトン体が過剰提供される

1型糖尿病の場合、製造器官である膵臓(すいぞう)のβ細胞が破壊されてしまいインスリンが分泌されない為、他の方法でエネルギーを作り出す必要があります。この時、脂肪酸経由でエネルギーを作り出すのですが、脂肪酸代謝が亢進するとケトン体というグルコースの代替品が合成され、これが他の臓器へ過剰提供されてしまいます。

すると、血液の酸化が起こり、この状態をアシドーシスと呼びます。
そして、このケトン体によってアシドーシスが引き起こされる状態がケトアシドーシスです。

なぜケトアシドーシスが引き起こされるのか。
これは、自己免疫学的機序によりβ細胞が急激に破壊されることが関係しています。または、1型糖尿病患者が自己注射を怠ることでも引き起こされる場合があります。

1型糖尿病の場合はインスリンが欠乏している為、食事の有無に関わらずインスリンを投与しなければいけませんが、風邪をひいて食事を取っていない時に、インスリンの注射を怠ってしまうとケトアシドーシスを引き起こす危険性が高くなります。

1型糖尿病の場合、インスリンは食後の血糖値が上がるタイミングだけで使えば良いというワケではありません。

ただし2型糖尿病で起こる場合もあります。

2型で起こるケトアシドーシスは、ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトアシドーシス)と呼ばれていて、ペットボトルの清涼飲料水をよく飲む2型糖尿病患者に症状が現れる場合が有ります。しかし、1型と違い、インスリンが絶対的に欠乏しているわけではないので、症状は軽度で治まることが大半のようです。

糖尿病患者の大半は2型糖尿病でありTRUE2goなどで血糖値自己測定をしている事を踏まえると、インスリンの自己注射を必要としないので発症リスクはゼロに近いかもしれませんが、このような症状が有ると知ることでインスリンが正常に分泌される重要性を感じられると思います。