なぜ高血糖が合併症に繋がるのか?

高血糖状態が続くとなぜ合併症が起こるのか

高血糖症とは、血中グルコース濃度が過剰になっている状態です。

通常の血糖値であれば、180mg/dl以上になると高血糖症といわれているのですが、270~360mg/dlまで血糖値が上昇しても症状が示されないことも有る難解なものです。

ですが、血糖値が125mg/dl以上の状態が長く続くと臓器に障害が引き起こされます。

糖尿病によって引き起こされる慢性高血糖症は、空腹時も血糖値が高い状態が続く症状で、それが長く続くようなら糖尿病発症してる可能性も高くなります。また原因がはっきりしないのに高血糖の急性症状が出た場合は、糖尿病である可能性や進行性糖尿病で現れることがあります。

糖尿病によって起こる高血糖症は、タイプや進行度合いでも症状の現れ方が異なりますが、インスリン濃度が低下したり、細胞レベルでインスリン耐性があると引き起こされます。

インスリン耐性とは

インスリンの分泌が有っても肝臓や筋肉、脂肪細胞でインスリンが使われてない状態です。つまり、グルコースからグリコーゲン(エネルギー源)への転換が抑制され、その結果、血液中が過剰なグルコース濃度になります。

このグルコースは、除去することが困難、もしくは、不可能な状態にあります。

通常のグルコース濃度であれば、体全体で20分~30分程度で必要なエネルギーを補給出来る量に調整されているものが、調整機能が低下するとグルコースが正常値を超えます。

正常値を超えたグルコース濃度が長く続くと糖毒性を生じるようになり、微小血管障害が引き起こされます。この障害が糖尿病合併症を誘引し、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などを引き起こすリスクが高くなるのです。

このように、インスリン濃度が低下、もしくは、インスリン抵抗性によりインスリンが使われない状態になっていることが起因となり、血中のグルコース濃度が高い状態が続き、それが糖毒性を引き起こし、最終的に、糖尿病性の合併症に繋がっていくのです。

インスリン耐性があるということは、インスリン注射を打っても血中のグルコース濃度は下がらないので、体内に摂取する糖質の量を制限することで慢性的な高血糖状態が長く続かないようにしていかなくてはなりません。

同時に、インスリンが働きにくい体質であることが糖尿病の一つの要因となっていることにも繋がりますが、そうした体質も含めて、糖質を抑えた食生活を出来るように工夫していくことが必要となります。

基礎代謝を上回る栄養が継続的に細胞に運ばれるとインスリンの働きを促す物質が出なくなったり、反対に、インスリンの働きを悪くする物質が分泌されるようです。

また、飽和脂肪酸の多い食生活を繰り返すことでインスリン抵抗性を引き起こしやすくなるとも言われています。このように、血中の糖質を抑える為に炭水化物だけ控えれば良いのではなく、飽和脂肪酸を多く含むいわゆる油ものも高血糖に繋がる事も意識しなくてはいけないようです。